プラネテスのあらすじ|宇宙ゴミの回収業者の奮闘を描くSF漫画

プラネテスのあらすじ

2070年代の宇宙開発が進んだ時代が舞台。

長きにわたる宇宙開発で生まれたスペースデブリ(宇宙ゴミ)が宇宙旅客機と衝突事故を起こし社会問題となっている。

 

秒速8キロに近い高速で飛ぶスペースデブリが宇宙旅客機の窓に衝突する。

 

こんな悲惨な事故を防ぐため、スペースデブリを回収する業者(=デブリ屋)に焦点を当てた物語。

 

プラネテスのおすすめポイント
・未来で起こる社会問題に、命がけで取り組む勇姿を見たい

 

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プラネテスのおすすめポイント

プラネテスの感想や面白いポイントをレビューしていきます!(*’ω’*)/

 

デブリ回収に奮闘する星野八郎太「ハチマキ」

デブリ屋で働く主人公:星野八郎太(ほしのはちろうた)は、同僚から「ハチマキ」の愛称で呼ばれている好青年です。

「次から次へとミョーなもん捨てやがって…」

「片づける方の身にもなってみろってんだよ」

と愚痴をこぼしつつ、スペースデブリを回収したり、大気圏に落として処理したりしています。

 

1度宇宙船に乗ると、数ヵ月はずっと宇宙線の中なので、毎日の宇宙食に飽き飽きしている様子のハチマキ。

 

そんな不満を言いつつ、毎日惰性で仕事に取り組んでいます。

 

キビキビ信念をもって働くというより、「あー、仕事だししゃーない」という感じで働く主人公ですね。

現代のサラリーマンと変わらない感じがしますね。(笑)

 

ここで、同じ宇宙船に乗ってデブリを回収する同僚を紹介しておきます。

 

星野八郎太:主人公。ハチマキの愛称で、愚痴をこぼしつつ仕事をこなす

 

田名部 愛:ハチマキと同じ日本人。新人。

 

フィー:船齢30年のオンボロデブリ回収船の黒人船長。怒らせると超怖い。

 

ユーリ:ロシア人で無口な性格、有休を取らず真面目に働く。ヒマさえあればボーッっと宇宙空間を眺めている。

 

ユーリのヒマさえあればボーッっと宇宙空間を眺めているのはちょっと怖いですよね(笑)

さらに、無口なので尚更です。

 

この4人を中心に、デブリ回収の様子や個々の物語を描いていきます。

 

何としてもタバコを吸いたいフィー

宇宙船の船長で喫煙者のフィーですが、一度デブリ回収のために宇宙に出ると、数ヵ月間は宇宙船の中です。

当然、宇宙船の中でタバコを吸うことはできません。

 

たまに、月にある基地に帰りますが、その基地にある喫煙所でしか吸うことができません。

フィーが月の基地に戻ってきた時にタバコを吸おうと思ったものの、喫煙所は、「宇宙防衛戦線」というテロリスト(※)によって、喫煙所を爆破された後でした。

※月の資源など有限の資源を取りつくす宇宙開発を阻止したいという主張を通すため、基地などの喫煙所に爆弾の入ったカバンを置いて立ち去る

 

その後も何とかタバコを吸おうとしますが、色々と妨害が入り全く吸えません(笑)

 

  1. 喫煙所爆破により吸えず。
  2. テロ対策で喫煙所撤去。
  3. 隠れてトイレで火をつけるも火災警報とスプリンクラーでびしょ濡れ。
  4. 隣の坑道都市に行くが、カバンを置いて立ち去るテロリストと出くわし喫煙所爆破。
  5. 爆破はギリギリ回避したものの吹っ飛ばされ、そのドサクサで吸おうとするも再度スプリンクラーでびしょ濡れ。

これには、フィーもかなりキレている様子ですね。(笑)

 

完全にテロリストを恨むフィーですが、結果的に、テロリストの目論見を阻止することになります。

 

テロリストは、ミサイルのようなもので巨大な宇宙ステーションを破壊し、ケスラーシンドロームを引き起こすことが目的。

 

デブリ化した宇宙ステーションがさらに他のステーションや衛星を破壊することで、加速度的にデブリがデブリを生む現象のことです。

 

これを起こし、地球をデブリの膜に覆うことで、宇宙開発を止めるのがテロリストの作戦ですね。

 

なかなか大変な事態で、ミサイルが宇宙ステーションに衝突する直前で、ブチ切れているフィーが宇宙船で体当たりをして衝突を回避。

 

フィーは、そのまま地球の海の上に不時着しましたが、そこでようやくタバコを吸うことができました。

生きてるって素晴らしいね

と言いつつ(笑)

 

そんなギャグ要素もあるので、面白いですね。

 

デブリ絡みの旅客機事故で妻を失ったユーリ

ユーリは、7年前のデブリの衝突が原因の高々度旅客機事故「アルナイル8型事故」で日本人の妻を失っています。

当時、ニュースに連日取り上げられるなど騒ぎになるほどの事故でした。

 

被害者の遺留品が回収され遺族に届けられたが、妻のコンパスが無いこと気づくユーリ。

そこから、妻のコンパスを探し、回収するためにデブリ屋となった男です。

 

無限に広がる宇宙で、手のひらぐらいのコンパスを探すというのは果てしないですね。

サハラ砂漠に落とした米粒を探すようなものだと思います。

 

その事故から約7年。デブリ屋を続けているユーリですが、妻の形見であるコンパスを見つけることはできるのか…

 

ヒマさえあれば宇宙空間をボーッっと眺めているのも、コンパスが漂っていないか見ていたんですね。

 

まとめ:未来の社会問題を取り上げた漫画

本作は、2070年代の未来の話ですが、現代に置いてもスペースデブリは問題になっているようで、決して未来の社会問題とは言えないかもしれません。

 

今後、宇宙開発が進むにつれて、さらにスペースデブリが増えることになると思いますが、『プラネテス』同様デブリ屋のような何かしらデブリを回収する方法を考えていかないといけないですね。

 

本作では、宇宙船に乗って人が回収するというスタイルが一般的なようですね。

しかし、約秒速8キロで、数cmのデブリであれば銃弾と同じ威力にもなるようです。

 

そんな危険なものを命がけで回収する勇姿を見たい方におすすめの漫画ですね。

 

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