目次
ギフト±のあらすじ
命は神様からの贈り物だから
大事にしなきゃダメなんで…
鈴原環は、普段は普通の高校生だが、裏では更生が見込めない凶悪犯を生きたまま解体し、臓器売買を行っている。
この臓器売買は、正規のルートでは臓器移植を行えない人たちのために使われる。
そんな独特の価値観・正義感から命の大切さを描く。
・命の大切さに対して独特の価値観を持っていて、主人公なりの正義を果たす様子
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ギフト±を読んだ感想や面白いポイント
ギフト±
同級生の飛び降り自殺を助ける鈴原環
ある日、学校の屋上で同級生が飛び降り自殺をしようとするところから始まります。
屋上に生徒や先生が集まります。
先生は、
「お願いバカな事はやめて!!先生相談に乗るから!」
と自殺しようとしている女子生徒に呼びかけます。
しかし、少女は、
「あたしの靴や服が隠されたり、机に落書きされたときだって、あんたシカトしてたじゃん!!」
「今更教師面したって遅えんだよ!!」
と突っぱねます。
そりゃ、いじめを無視した先生に相談なんてできないですよね(笑)
その状況を見かねた主人公:鈴原 環(すずはら たまき)は躊躇なく女子生徒に近づき、
「もっと、命は大事にしないと…」
と止めようとします。
ですが、女子生徒は
「何説教してんだよ!?あんたウザすぎ…」
と言いますが、ここで足を滑らせて落下します。
環は、とっさに手を伸ばし、女子生徒の腕をつかみ助けます。
女子生徒も落ちた時の恐怖からか、涙を浮かべ
「助けて…」
と言います。
「お!手を掴んで助けたし、無事解決かな…」と思ったのですが、次の瞬間、環は、女子生徒を大きく横に振り、ワザと木の上に落とします。
バキバキバキッと激しい音を立てながら女子生徒は落ちていきます。
えっ!?落とすんか…という感じですよね。
ただ、木がクッションとなって、女子生徒は幸い足の骨折だけで済みました。
救急隊も、普通こんなもんじゃ済まないと驚いた様子でした。
先生も環がワザと落としたことに気づき問いただしましたが、
- みんな手を貸してくれない
- 自分の腕力だけじゃ引き上げるのは無理
- 生徒も先生もテンパってたし
ということで、ワザと腕を揺らして、木の方に放ったようですね。
同級生が自殺しようとしている状況の中で、そんな冷静な判断をして、淡々とこなせるのはただ者ではないですよね。
先生は
「下手をするとあなたも落ちていたのに、なんであんな危ないマネを…」
と聞きますが、環は、
「命は神様からの贈り物だから、大事にしなきゃダメなんで…」
と答えます。
命は大切ということはみんな誰だってわかると思いますが、中々、神様の贈り物なんて言いませんよね。
あの状況で積極的に助けに行く勇気も含め、この言葉からも環の命に対するちょっと独特の価値観・正義感が伺えますね。
鈴原環は、裏では凶悪犯(クジラ)を生きたまま解体
そんな鈴原環は、表向き普通の女子高生ですが、裏では、鯨(クジラ)と呼ばれる「反省や更生が見込みのない悪い大人」をターゲットを捕まえています。
さらに捕まえた後に、生きたまま意識のある状態で解体し、臓器売買を取り仕切る大学生:タカシに新鮮な臓器を提供しています。
意識がある状態なんて、何と恐ろしい…
想像しただけで、正直、ちびってしまいそうですね。
そんな提供された臓器は、正規のルートでは臓器移植を受けることができない人たちのために使われることになります。
また、クジラを捕まえるために、環自身が犯罪現場に赴き、犯人をスタンガンで眠らせるということをやっています。
環は、本物の鯨と同様に、捕らえたからには無駄なく使うという考えを持っています。
心臓、肺、腎臓、肝臓、すい臓、脾臓、腸、胃、眼球、靭帯、皮膚を移植に…
骨は標本に…
髪の毛もカツラや溶かしてアミノ酸にして調味料に…
という感じで捕ったからには完全に利用しないといけないと考えています。
命は大切に使わないとね…
先ほど、女子生徒が自殺した事件の際に、先生に「命は神様からの贈り物だから、大事にしなきゃダメなんで…」と言った言葉は、悪い人間を再利用して、他の人を生かしてあげることで命を大切にするという意味も含まれるようですね。
ここまでくると、命に対して並々ならぬ価値観を持っていることが分かりますね。
環は、捕らえた人に
「オジサン、命をありがとう…」
と言いつつ、生きたまま解体を始めます。
ですが、この捕まったオジサンは、強姦殺人で捕まり、15年ぶりに刑務所から出てきたばかりの人で、出所後早速、少女を捕まえて強姦しようとしていました。
当時18歳だったオジサンは、少年法で最長の15年の実刑で済んだが、実は余罪が2件あり証拠不十分で不問になっているという背景があります。
正真正銘の連続殺人鬼(シリアルキラー)ということで、解体されることに対して、気に病む必要はないと考えています。
むしろ、このオジサンは生きている時は存在価値なんて無かったが、臓器を提供することで、初めて社会に貢献でき、多くの人の命を救うことができるという考えですね。
命は神様からの贈りもの
それをより良い形で再分配するの
これも人助けだよ
と最高の笑顔で環は言います。
環は、こうした考えのもとクジラを捕えては、解体をしていきます。
臓器売買を仕切る大学生:タカシと移植する林先生
環が解体した臓器を他の人に提供するということで、
- 臓器売買
- 移植する(闇)医者
の存在が必要になってきます。
その役割を担っているのが、
臓器売買を取り仕切る大学生:タカシ
タカシから臓器を買い、患者に移植する医者:林
の2人です。
林先生は、本名を英 琢磨(はなぶさ たくま)と言い指名手配されています。
そんな理由があって、名前を変えて闇医者をやっているという感じですね。
そんな英先生は、実は数年前に、環に心臓移植を行っています。
その後行方が分からなくなって、英先生は、環を探すため探偵を雇っていたりしています。
ですが、タカシから臓器を買い取っていて、案外近いところにいるのですが、気づかないんですよね。(笑)
とは言え、環の心臓移植と言い、英先生の経歴や環を探すところは、何だか物語に大きく関わってきそうな感じではあります。
どのように展開されていくのか気になるポイントではありますね。
まとめ:独特な価値観・正義感から人助けをする漫画
ギフト±
結構、グロテスクなシーンも多いですが、そういうのが好きな方や主人公なりの価値観から正義を果たす様子を見たいという方には、おすすめの作品ですね。
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