【漫画】アルテ|画家は男のみの時代で画家を目指す明るい女性の物語

アルテの漫画のあらすじ

16世紀初頭のルネサンス期、主人公:アルテはあまり裕福ではない貴族の娘でした。

 

アルテの父が亡くなり持参金(※)をあまり持たせることができず、まともな生活をするために、殿方に気に入られて結婚することに疑問を持ったアルテ。

※嫁いでいく娘に親が持たせるお金で、多額なお金を用意できないと良縁が望めない。

 

アルテは、結婚を勧める母の「まともな生活」を「好きなこともできず、男の下で媚を売る自由の無い生活」と捉え、自分のしたい画家になるため家を出ることに。

 

画家の弟子にしてもらうべく、自分の作品をもって工房を訪れるが、女というだけで門前払い。

そんな中、工房の親方:レオの弟子になる。

 

女というだけで、嫌な顔をされる時代で、自分の力で生きる道を見つけるために、奮闘する女性を描く。

 

アルテはこんな方におすすめ

・どんな困難にも前向きに立ち向かう姿が好き

 

 

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アルテを読んだ感想や面白いポイント

アルテの感想や面白いポイントをレビューしていきます!(*’ω’*)/

 

男社会の中で画家を目指す難しさを痛感するアルテ

16世紀初頭のルネサンス期。

男女平等とは程遠い、女性が生きづらい時代。

 

  • 結婚するには娘に持参金を持たせる必要がある。
  • 女性は、夫の財産を相続できない。
  • 職業によっては男社会ということで全く受け入れてくれない。
  • 教育は男女で大きく違う。
  • 女性の活躍の場は家庭内が基本

というそんな時代です。

 

時代が昔であれば、何となくそのような環境というイメージはあると思います。

 

現代でも大なり小なり男女差別や男社会と感じる部分はありますが、それでも現代とは比にならない状況ですね。

 

アルテも女性が生きづらい世の中のということは十分承知です。

しかし、その中でも自分の信念に基づいて、”自分で生き抜く力“を身に付けるため、画家を目指します。

 

芸術作品を作る工房は街の中の軒を連ねていたので、アルテは片っ端から、自分の描いた絵を持って弟子にしてくれないかと掛け合います。

 

ですが門前払いです。

 

  • 女のくせに何言ってんだ!
  • ウチの工房なめてんのか!
  • ウチの工房の敷居をまたぐな!
  • 仕事の邪魔!

とアルテが持っていた絵も見ることもありません。

 

そうです。

絵の上手さは関係なく、“女”だから断られているのです。

 

それがこの16世紀初頭のルネサンス期の常識。

 

アルテは、この事実を目の当たりにして落胆します。

 

しかし、「そんなに女、女って言うなら、女捨ててやるわよ!」と言いつつ、ナイフを取り出し自分の髪をバッサリ切りました。

 

ポカーンとしている工房の男性陣をよそに、胸も切り落とそうとするアルテを後に工房の親方となるレオに止められました。

 

男だから、女だからという考えはなく平等に扱う工房の親方:レオ

他の工房の奴から、「お前んとこ弟子いねーだろ!、その娘連れてってくれ!」と言われ、とりあえず、連れていくことに。

 

アルテは、レオに睨まれ怖い雰囲気の中「自分の絵を見て下さい!」と絵を差し出します。

 

今までであれば、女という理由で絵を見てもらうことすらなかったのですが、レオは何事もなく、アルテの絵を受け取りました。

そのようなことが無かったのでアルテは少し感動します。

 

画家になりたい理由を聞かれ、アルテは「絵を描くのが好きだからですかね…」と言うものの、レオは納得がいかなかった模様。

 

幼いころに貧乏だったレオが、

「泥水をすすることなく全うに生きたい!」

「自分自身の力で生きられるようになりたい!」

という理由で画家になったことを考えると、アルテの考えは甘いと思ったのでしょう。

 

レオは、そんなアルテに弟子になる条件として、一晩で画板の下準備を20枚やらせることに。

 

この量はとても一晩でこなせる量ではありません。

レオは初めから弟子にするつもりは無く、無茶苦茶な条件を出したのでした。

 

女性が生きにくい時代で自分の信念に従って生き抜こうとする前向きさ

アルテはレオの出した無茶苦茶な条件をクリアしますが、レオが初めから弟子にするつもりは無いと言われました。

 

そんなレオに文句を言ったり、怒ったりはしませんでした。

むしろ、女だからという理由で断らず、絵を見てもらったことに感動します。

 

しかし、アルテが画板の下準備をして、何度も挫けそうな時に、あることに気づきました。

 

絵が好きだからという理由・感情で諦めなかったのではなく、

女が1人で生きていく大変さに対しての怒り。

どこかでのたれ死ぬかもしれないけど、自分自身の力で生きられる道を目指したい。

という感情でした。

 

レオは、アルテの「自分自身の力で生きられるようになりたい」ということが昔の自分と重なり、弟子にすることに。

 

アルテは、画材の購入やレオから与えられる仕事を毎日忙しくこなしていきます。

 

画家として必要なことを学び、自らと自らの絵を成長させる

画家としての絵の上手さはもちろん必要ですが、アルテはそれ以外にも絵を描く上で重要なことに気づかされます。

 

それは、

誰のために書く絵なのか。

 

依頼主のことを考えて書けているのかという部分が抜けていたのです。

 

ある絵の背景を任されることになりますが、レオに見せても書き直しさせられます。

 

納期も近づいてきた時にレオから

  • 「誰のために描いてるんだ?」
  • 「何を考えて描いている?」

と言われ、自分に足りなかったものに気づきます。

 

このアドバイスで、レオも納得のいく絵を描くことができたアルテ。

 

その後も、絵をよくするため、依頼主を対話をして、依頼主のことを良く知ってから書くようになります。

 

良く知った上で書くことで、その人の雰囲気や人となりを絵で表現することができるからです。

これが依頼主から好評となり、仕事が徐々に増えることになります。

 

こうして画家として好調なスタートを切りましたが、幾度となく息詰まることがあります。

 

そんな中、周りの人に助けられつつ、諦めずに前向きに成長していくアルテの姿が素晴らしい漫画ですね。

 

 

まとめ:どんな困難でも諦めない熱のある漫画を読みたい方におすすめ!

女性が自分やりたいこともできず、結婚して家庭に入るということが常識の16世紀初頭のルネサンス期。

 

色々な困難や挫折を経験しながら、前向きに自分自身の力で生きられる道を突き進むストーリーです。

 

主人公:アルテが成長していく姿は、落ち込んだ時に見ると「自分も頑張らないとな…」と思わせてくれる素晴らしい漫画ですね。

 

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